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燃料調整費/調達調整額

燃料調整費とは?

  • ●電気料金を算出する際の項目のひとつであり、原材料の価格変化に応じて上下します。
  • ●電気事業者が電気をつくるための原材料(原油・石炭・液化天然ガス)などを仕入れる価格により電気料金に加算もしくは減額されます。

なぜ、燃料費調整額が設定されているのか?

燃料の多くを輸入に頼っている日本は、燃料費調整額によって電気料金を調整できる「燃料費調整制度」を、1996年1月から導入しています。

※基準単価とは、平均燃料価格の実績が1キロリットルあたり1,000円変動した場合の値です。(基準単価は消費税等相当額を含んでおります)

■ 低圧で供給する場合:19銭7厘

調達調整額とは?

  • ●大手電力会社が燃料費の変動分を「燃料費調整額」として、電気代に含む一方で新電力会社の中には代わりに「電源調達調整費」を設定している会社があります。

大手電力会社とは異なり、大半の新電力(2016年以降に新規参入した電力会社)は自社の発電所を所有していません。JEPX(日本卸電力取引所)という電気の卸市場や、個人で電気を作る発電事業者から電気を仕入れ、それを一般家庭や法人などの需要家に届けているのです。

そのため電気代を固定した場合、市場価格が上がった場合は電力会社が、市場価格が下がった場合は需要家が損することを防ぐために、新電力は市場価格などの変動分を1kWあたりの単価に落とし込み、「電源調達調整費」を設定しました。

大手電力会社と電気料金の内訳を比較すると、下図のようになります。

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